仕事終わりのむくみ、どうするか問題

2025年3月13日

こんにちは!MONREVEパーソナルトレーナーの樋口です。

本記事を読んでくださっている方で

「仕事終わりに足元を見ると、2割増しに太く見える・・・」

とか、

「デスクワークしすぎて、腕が重だるい」

ということに悩まれている方はいらっしゃいますでしょうか?

みなさんもお気づきだとは思いますが、おそらくそれらは、むくんでいる可能性が高いです。

今回は、そんなむくみについて、なぜむくんでしまうのかというところから、改善の考え方までご紹介します。

むくみ対策の第1ステップ

むくんでいる場合、メディアでは「ふくらはぎ上げ下げ運動」でむくみ解消!とよく言われたりします。

ふくらはぎ上げ下げ運動は、たしかにすごく良いと思いますし、おすすめできます。

ですが、むくみの仕組みと、現代に多いライフスタイルについて考えていくと、むくみで悩んでいて改善しようとする場合、ふくらはぎ上げ下げ運動の前にもう1ステップ踏むべきことがあると考えています。

しかも、それはとても手軽にできることです。

結論、脚のむくみで悩んでいる場合は、内もも〜前ももをほぐすこと前腕や指先のむくみで悩んでいる場合は、脇〜胸をほぐすことです。

これを事前に行ってから、ふくらはぎ上げ下げ含め、運動をするのがおすすめです。

その理由について、以下に書いていきたいと思います。

※むくみは、全身性、局所性とわかれ、原因も疾患により違ってきます。今回は主にライフスタイルが要因で起こる局所性の循環障害によるむくみについて書いておりますこと、ご了承ください。

むくみとは

そもそも、むくみとはなんでしょうか?
漢字で書くと浮腫と書きます。

一文でまとめるとすると

「戻ってこられなくった水分が留まっている」

というイメージです。

病理学では水腫(すいしゅ)と呼ばれたりもします。

水腫とは、組織の間質に含まれる細胞外の液体やリンパ液が異常に増加した状態で、通常「むくみ」または「浮腫」と言われている状態とほぼ同じ病態である。   

滝澤 登一郎・畠山 茂.『病理学概論』.医歯薬出版.2004.P.36

人間には、心臓から動脈を経て、身体の四肢の毛細血管へ血液がいき、そこで、酸素と二酸化炭素を交換したり、栄養と老廃物を交換し、今度はそれを静脈に乗せて戻すという一連の循環作業が人間の身体には備わっています。

「夕方になると手足がパンパンで重だるい」
という場合、その交換の場で水分が留まっていることが原因と考えられます。

つまり、むくみは何が問題かと言うと、

「血が行ったは良いけど戻ってこれない」

ということです。

なぜ戻ってこられないかと言うと、そもそも心臓へ戻る(静脈)時には、心臓の吸引力だけではなく、その他の力が必要で、たとえばデスクワーカーさんだと、その他の部分が使えていないためです。

ここで、他の力を使うシステムとして「筋ポンプ作用」というのが出てきます。

筋肉の収縮によって、柔らかく薄い静脈は変形し、心臓方向へ向かう血が逆流しないようにする装置(弁)が解放されて、血が心臓へと向かえるようになります。

ふくらはぎ上げ下げ運動で血流を上げてむくみ改善!はこういう仕組みです。

一日中デスクワークで、帰っても家でゴロゴロ生活だと筋ポンプを使う機会があまりに少ないので、もはや、むくまざるを得ないといっても良いかもしれません。

ちなみに、動脈はとても強靱で、血管の膜が静脈と比べても凄く分厚く、弾力性があり、強い圧迫を受けても、血圧を上げてでも流れを保ちます。

関西では、焼肉でコリコリという牛の動脈部分が出されているそうで、私は食べたことないですが、めちゃくちゃ硬いゴムみたいらしいです。

動脈と静脈は血の流れる方向こそ違えど、同じところを伴走しています。

ここからが、本記事のポイントです。

むくみに悩む多くの方で、運動不足のライフスタイルが続いている場合は、いわゆる筋肉の慢性的な硬さを呈していることが推測されます。

そうすると、血管というのは持続的に圧迫される環境下に置かれます。

ここでふくらはぎ上げ下げ運動をしたとても、そのポンプがそもそも使いづらい状況なってしまっていると考えられます。

筋ポンプは筋肉の収縮によって、血液を心臓に戻すはたらきですが、例えば、ふくらはぎがパンパンにむくんでいるとすると、そのふくらはぎの筋肉は、おそらく本来持っているポテンシャルより伸び縮みの力が下がっていると考えられます。

そうすると、せっかくの上げ下げ運動の恩恵が受けづらくなってしまいます。

さらに、仮にふくらはぎのポンプを使ったとしても、大きな静脈の通り道にある内ももの筋肉が慢性的に硬くなっていたら、せっかくポンプ作用で上に上げてもそこで堰き止められかねません。

これが、上述した内ももをほぐす理由です。

そして、手先や前腕が浮腫んでいる場合はそれが脇周辺や胸周辺にあたります。

帰り道(心臓への)で渋滞が起こっているのです。

渋滞が起こってたとして、そもそも出口が事故で塞がれてたら(筋肉の硬さによる圧迫)、いくら後ろでクラクションを鳴らしても(筋ポンプ作用)前からうるさいと言われるだけです。

なので、行うべきなのはまず出口の解放です。

それが、最初の結論でも書いた、脚のむくみで悩んでいる場合は、内もも〜前ももをほぐすこと、前腕や指先のむくみで悩んでいる場合は、脇〜胸をほぐすことということになるわけです。

今回はこちらで以上になります。

実際のセルフケアなどが知りたい方は、お気軽に体験時にご相談ください。

今回は「血管」に焦点をあてましたが、他にもむくみシリーズとして、「リンパ」「栄養面から見たむくみ」などについても書いていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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<参考図書>
滝澤 登一郎・畠山 茂.『病理学概論』.医歯薬出版.2004.

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