呼吸機能の改善は良いことしかない。

こんにちは。
MONREVEパーソナルトレーナーの樋口です。

今回は、「呼吸」について。

人間が生まれてから最初にすることってなんでしょうか？？ 

そう、呼吸です。

そして、「息をひきとる」というくらいですから、亡くなる時には、呼吸は停止します。

呼吸から始まり、呼吸で終わる。

そう聞くと、呼吸ってなんだか大切そうな気がしませんか？

私は、慢性副鼻腔炎で鼻呼吸が1ミリもできなくなり、入院して手術をした経験がありますので、その大切さを身に染みて感じております。笑

私たちは生きているだけで勝手に呼吸をしているので、特に何も意識しません。

しかし、呼吸は毎日２万回ほどするので、その「無意識のやり方」次第で様々な不調を引き起こすトリガーともなり得るのです。

口呼吸、肩をすくませるような呼吸、腰を反るような呼吸など・・・

無意識の中で適切な呼吸パターンから外れている方はとても多いです。

そのため呼吸機能へのアプローチというのは、とても大切な要素の一つです。

呼吸機能を改善することで得られる変化は、主に３つあると考えられています。

1. 体内環境
2. 身体機能
3. 精神状態

１つずつみていきましょう。

1.体内環境

まずは体内環境への影響についてです。

呼吸機能を改善することで、身体の内側から良くなっていきます。

この内側から良くなるまでの変化として、自律神経の適正化、酸素の供給量の改善などが起こります。 

それらによって、痛みが緩和されたり、睡眠の質の向上、疲労回復が期待できるでしょう。 

特に自律神経への影響について、日々の生活習慣が乱れている人や、怪我をしている人、ストレスが溜まっている人は交感神経が優位になりがちです。　 

自律神経というのは、活動的、緊張や興奮、不安な状態になる交感神経と、リラックスモードである副交感神経のどちらも然るべき時に振れる必要があります。

運動中は交感神経、寝る前は副交感神経といった具合にです。

しかし、交感神経が普段から優位な方は、リラックスしたい時も副交感神経に振れることができず、交感神経が若干強い状態で固まってしまっています。

そうなると、不安感、消化機能低下、睡眠の質低下、疲れが取れないなどの不調がでてくる可能性があるため、これらに心当たりのある方はアプローチの一つとして呼吸機能を改善への取り組みはオススメです。

2.身体機能

次に身体機能への影響です。  呼吸機能を改善することで身体の動きが良くなることもわかっています。

動きを良くする前に、動きを制限する要素を知っておくとやるべきことがより明確になることが多いので、まずは動きを制限する3つの要素を紹介します。

1. 筋の張力
2. 骨格のポジション
3. 空気圧

1つ目は筋の張力です。

例えば、バンザイ動作をしたい時に背中の広背筋という筋肉がガチガチだと、腕を上げられません。  

こういった強い筋緊張による制限が起こっている場合は、ストレッチやマッサージなどが有効です。

２つ目の骨格のポジションについては、骨格の構造的に上がらなくなるという制限です。

試しに背中と肩と首を思い切り丸めて猫背にしてバンザイしてみてください。腕が上がらないと思います。  

骨格のポジションの改善は1つ目とリンクしていて、過剰な緊張が起こっている筋肉を抑制して筋緊張のバランスを整えてあげることが大切です。

そして、3つ目の空気圧についてです。  

この空気圧が、動きを制限する要素として最も強いものとされています。

そして、呼吸に一番深く関わります。

ペットボトルを思い出してみてください。

空気がパンパンのペットボトルは捻じれることがありません。  

しかし、空気を抜いたら捻じれますよね。  

このことが人間にも当てはまるのです。

身体を捻るときに、息を思い切り吸ってから捻るのと、息を吐いてから捻るのを比較すると、回旋のしやすさが全く違うということは、実際にやっていただけたらわかると思います。

特に、背骨の動きに強い制限がある場合、空気圧に着目した呼吸エクサイズはとても大切です。